HOME  > 大学について > 学長からの挨拶 > 入学式 式辞 > 2019(平成31)年度 入学式式辞

2019(平成31)年度 入学式式辞

2019(平成31)年4月3日(水曜日)午前10時より

2019shinnyuusei.jpg

 この度、文学部(第49回)、社会福祉学部(第21回)、看護学部(第15回)、大学院文学研究科修士課程(第17回)および大学院社会福祉学研究科修士課程(第15回)を加えて総勢172名の皆さまを弘前学院大学にお迎えすることができました。 入学生のなかには韓国から4人、中国から2人が含まれ、編入、転入の方もおります。本学教職員を代表いたしまして心より感謝申し上げます。また、保護者の皆さまにおかれましてもお子様達への教育はじめこれまで立派に育てあげられたことに対し敬服いたしております。
 今日の入学式には、多くの保護者の方々も参列しております。弘前学院大学では一体どのような教育を行なっているか、大学の現状、研究、キャンパスライフなど、ご心配のこともあろうかと思います。そのことも含めて入学式の式辞にしたいと存じます。
  私立大学にはその大学の建学の精神が謳われております。本学の建学の精神、スクールモットーは、畏神愛人、です。神を畏(おそ)れ敬(うやま)い、愛をもって他者に仕えることにあります。学校法人弘前学院は聖愛中学校・高等学校それに弘前学院大学および大学院を擁する教育機関であり、 その全体の教育方針については、本日ご臨席を頂いております弘前学院の学院長、理事長であります阿保邦弘先生によって次のように述べられております。すなわち、キリスト教信仰にもとづく教育をめざし、神の前に真実に生き、真理を謙虚に追求し、つつしんで神の御言葉を聞き、すべての人を大切にする、 すなわち「畏神愛人」の精神をもって、すべての人と社会に対する責任を積極的に果たす人間形成を目的としております。これに基づいて弘前学院大学の教育方針が定められております。
教授会などさまざまな会議の冒頭、学生らによるイベントの際には必ず開催の祈祷(お祈り)あります。また、毎週、木曜日の午前には礼拝堂において、100以上前に作られた素晴らしいステンドグラスから降り注ぐ光の下、また100年以上前に作られたパイプオルガンとハンドベルクワィアが奏でる中で礼拝が厳かに執り行われています。 皆さまも参加いたします。もちろん保護者の方々も自由に参加することができます。礼拝堂は国指定重要文化財である宣教師館と共に私たちのシンボルですあります。
  本年は弘前学院が創立されて133年目を迎えております。弘前学院大学は短期大学設立を含め70年を経過しました。弘前学院からはこれまでに約3万3千人という多くの卒業生を輩出し、先輩たちは海外を含め日本全国で活躍しております。 また本日ご来賓の方々のご協力もあり各学部卒業生の就職率は毎年100%という実績を上げております。
  本学では学生と教師が同じ目線で学習を進め、討論、議論が行われます。すなわち学生中心型教育、学生と教師による双方向授業です。それには少人数制教育が効果を発揮します。本学はオーダーメード教育を謳ってきており、 一人ひとりの学生に見合った相応しい教育を進めております。オーダーメードとは和製英語でありますが、生命科学の分野でも使われており、ノーベル生理学・医学賞を頂いた山中伸弥先生の考え出したすべての組織や臓器になるiPS細胞をさらに発展させ自分の細胞でマイiPSを作り保管し病気になった時に利用する、 いわゆるオーダーメード細胞を目指していると言う記事を見ました。要するにそのヒトに完全に一致する組織や細胞が利用できることになります。まさしくオーダーメード教育とも一致します。
 また、オフィスアワーという学生さんが自由に各教員の研究室に来て勉強方法などの相談ができる時間を設けておりますし、それぞれの学生さんを担当するチュータ制度も設けております。個々個人を大切にする教育がすすめられており、もちろん学生から教師への評価も行われその結果は教育に反映されます。 どうぞ保護者の皆さまに置かれましては安心して私ども教職員にお任せ下さい。ご卒業時には本学で学んだことを、必ずや満足するはずです。
 本学は国際交流の面から、留学、海外研修にも力を入れております。アメリカの4大学、韓国の5大学、中国の2施設との姉妹校提携が結ばれており、国際的感覚を身に付けるために素晴らしい機会を得ることができます。語学研修や留学などの機会が目の前にあります。 また、この5月には東京にあります青山学院大学と弘前学院大学との協定を締結する予定です。すなわち姉妹校提携です。本学は歴史的にも青山学院大学とは深い繋がりあり、1886年(明治19年)、弘前学院創立に携わった弘前市出身の本多庸一学祖は青山学院の第2代目院長に就任されました。 1894年(明治27年)のことでした。同じく本学の理事長を長く勤められた弘前市出身の阿部義宗先生は第6代目青山学院院長に、同じく弘前市出身の笹森順三先生は第7代院長に就任しております。本学と青山学院とはこのような関係にあります。この提携により学生の交流はもちろんのこと、 教員、研究者の学術的交流が盛んになり、本学にとり歴史的な一歩であろうと考えております。どうぞ、皆さまにおかれましてはこの機会を十分に生かして頂きたいと思います。
 本学では充実したキャンパスライフが楽しめます。部活動はもとよりさまざまなイベントが企画されております。先ずは、平川市にありますホテルアップルランドで4月5日~6日の一泊宿泊学習、リトリートがあります。これは教育の一環でもありますが、全新入生と全教員が各学部の企画で双方のコミュニケーションを得る良い機会になります。 単位の取り方、先輩からのアドヴァイス、学生と教員が一緒になった創作イベントなどです。高校生を対象とする年5回のオープンキャンパスは本学学生が主体となり開催され、皆さまも参加されたのでないでしょうか。6月25日は本学の創立記念日でありその前の週には記念礼拝が予定さていますし、10月の二日間にわたる学祭、学園祭は学生、 教員、職員もこぞって参加しております。11月には秋の特別礼拝、そして12月にはクリスマス礼拝と音楽祭、ハロウィーンパーティーなど多彩な行事があり一年はすぐに過ぎてしまいます。
 また、弘前市内の6大学で結成している「大学コンソーシアム学都ひろさき(いしてまい)」があります。このコンソーシアムは一昨年設立10周年を迎え、記念シンポジウムが開催されました。弘前市からの補助金も得て学生による地域活動支援事業、単位が認定される大学共通授業、市長との懇談、冊子も発行しており第3号になり、 内容は防災編でした。皆さんも是非、コンソーシアムにご参加下さい。また、弘前大学とは大学間で講義の単位互換も行っております。皆さんが弘前大学に行って講義を受けることもでき、弘前大学の学生も本学で勉強することもできております。もちろん単位を取得できます。
 本日の入学式でも演奏して頂きましたが、ハンドベルクワイヤーの奏でる旋律はこころが和みます。学内外で活躍しているこのグループにも、是非、加わって頂きたいと思います。
以上の大学から発信するさまざまな教育内容、行事、イベントは各種メディアで報道されており耳にし、目にしているのではないでしょうか。
 この2月の末に新1号館が竣工しました。“新”を削除して1号館、真新しい1号館で3学部の学生の皆さまは勉学に励むことになります。講義室も各教員の研究室も分かりやすい配置になっており、 1階には空調設備があるラーニングコモンズという広い部屋があります。自由に移動できる椅子や机がならべられています。さまざまな教育場面で最もふさわしい教育環境を作ることができます。特に少人数制教育、デベート、アクティブラーニング、研究発表会、さまざま工夫して使える空間です。もちろん3号館にある学生ホールと同様に皆さんが自由に利用できる空間です。 大いに活用して下さい。
また、4階の階段教室、大講義室では本学では特徴的な「ヒロガク教養講話」が開催されます。担当者は、この地方で活躍している方々でさまざまな企業の社長さん、理事長さん、専門家などです。教科書もありません。その方々の歩んだ道、人生観など極めて面白いお話が聞けます。今日、ご参列の保護者の方々もどうぞご参加ください。
 色々なことを述べましたが、私どもの大学は一言で言いますと面倒見のよい大学です。ちなみに1号館2階にある学長室のドアはいつでも開いております。どうぞ、いつでも気軽にお出で下さい。大学4年間あるいは修士課程の2年間はアッと言う間に過ぎてしまいます。思いっきり勉学に励みキャンパスライフを満喫して下さい。その後には素晴らしい人生が待っています。
 以上、私からの入学式式辞と致します。皆さまに神の思し召しを。
 God Bless You.
 

大学について
大学について
生涯学習を支援します。 各制度をご利用ください。