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2018(平成30)年度 学位記授与式 式辞

2019(平成31)年3月16日(土曜日)午前10時より

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 「冬なくば春なきに」と言いますが、ようやく津軽の地にもその漂いが出始めました。本日、2018(平成30)年度の文学部45回生、社会福祉学部17回生、看護学部11回生ならびに大学院社会福祉学研究科修士課程15回生、大学院文学研究科修士課程13回生の学位記授与式を挙行するにあたり、弘前学院理事長・学院長であります阿保邦弘先生はじめご来賓の方々、卒業生・修了生のご家族の皆様、校友会、父母と教職員の会、理事会、評議員会そして教職員各位のご臨席を賜り誠にありがとうございました。
 ここに総勢130名(社会福祉学研究科2名、文学部英語・英米文学科20名、日本語・日本文学科27名、社会福祉学部・社会福祉学科29名、看護学部・看護学科52名)の皆さまが弘前学院大学から卒業・修了して行きます。誠におめでとうございます。この中には社会福祉学研究科の2名も含まれ、主査、副査からの修士論文の審査、論文発表を終え修士号を頂きました。この度、大学を卒業する皆さんも、それ以上の知識や技能を学ぶ必要性に迫られた時には大学院修士課程への門を叩いて下さい。
 本年は学校法人弘前学院創立133年目を迎えます。皆さまにはこのような歴史を積み重ねている弘前学院で学んだことを、是非、誇りにして頂き、社会人になってからも心のどこかにおいて欲しいと思います。
 本学にはホームカミングデイという定まった行事はありませんが、いつでも母校を訪問して頂き、オフィスアワーで担当した教員との談話、相談、そして在学生との情報交換など、特に在学生にとっては先輩からのさまざまな情報は貴重なものです。皆さまが講義を受け、先生方の研究室で議論や討論した一号館は取り壊しのため4月1日から閉鎖されます。素晴らしいことに大学キャンパスには新一号館がスマートな外壁で飾られ、利用しやすい教室やその他の施設で完成しました。 卒業する皆さまには、昨日、卒業式予行でほんの少しの時間新一号館にお入りになったと思います。新校舎で勉強する機会は、残念ながら持てなかったのですが、ホームカミングデイとして自由にお出掛け頂きたいのです。新一号館の一階にはラーニングコモンズという名称でありますが少人数の教育の場としてのアクティブラーニング、講義、講演、研究会、学術集会などが可能となります。既にあります学生ホールとともにこの場を卒業なさる皆さまにも利用していただきたいのです。
 上智大学名誉教授でありますアルフォンス・デーケン先生はユーモラスにあふれかつ心に響く講話をなさいます。それらは多くの講演集に掲載されております。また名言集が上梓されておりお読みになった方々もおられるでしょう。ドイツ生まれですが心は日本人だと言い、日本で初めて「死生学」を提唱し、「よく生きよく笑いよき死と出会う」は死の哲学とも言えるものです。また、「人生は旅であり、人間はゴールに向かっている旅人とも言える。人生の旅は、ただ簡単にみんなが歩いている道をたどるのではなく、 勇気をもって右あるいは左へ、生涯の転機をも選ばなければなりません。ときに、それは苦しい選択にもなるわけです」と述べております。このデーケン先生の言葉を、誠に僭越ではありますが皆さまのお気に留めて頂きたいと思います。多分、デーケン先生はこの言葉を聖書のヨハネ福音書16章31節~33節にあります「あなたがたは世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。私は既に世に勝っている。」から導いたのかも知れません。勇気をもって右・左どちらの方角に進むか、 辛い選択を勇気をもってすればどのような苦難をも乗り越えることができると言うことだと思います。4年間あるいは2年間、本学での学びや学内・学外を問わないさまざまな活動から皆さまにはその姿勢・態度・意気込みそして勇気が備わっております。自信を持ち堂々と世に出ていって下さい。
 さて、本学卒業生の就職率はほぼ100%でここ数年推移しております。地元に根付いた大学としてこの地域へ就職する卒業生が少なくありませんし、就職に関しては保護者の皆さまもご安心のことと拝察しております。高い就職率はご来賓の皆さまのお力添えもあり感謝申し上げたいと存じます。
 皆さんは本学の歴史と伝統のある大学に在学したことに、堂々たる誇りを持って欲しいのです。卒業した多くの先輩たちが社会で活躍しており、皆さまはさまざまな場面において同窓であることの価値観を経験するでしょう。本学を卒業・修了した皆さまは、校友会という同窓会に入会することになります。本学院から中学校、高等学校、大学、大学院を含めこれまでに約3万3千人という多くの先輩が飛び立っております。特に私立の教育機関で先輩・後輩との絆はもとより母校に対する心のこもった支援は同窓会、 校友会の最も重要な活動であり、これによって更に弘前学院大学は発展していきます。何卒、よろしくお願い申しあげます。
 最後になりましたが、将来、皆さんが素晴らしい伴侶を得て、皆さんのお子様たちが弘前学院聖愛中学校・高等学校そして母校となる弘前学院大学を目指していただき、弘前学院の歴史を共に作くっていただきたいものです。そのような、皆さんに愛される大学になるように私ども教職員は素晴らしい教育環境、研究環境、運営環境を形作って行きます。以上、皆さんの前途を祝し、私の式辞といたします。皆さまにそして全ての大学関係者に神の思し召しを。
God Bless You.  

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