HOME  > 学部・学科案内 > 文学部 > 学部長ご挨拶

学部長ご挨拶

 私たちは今、人類何度目かの、知的飛躍のときを迎えているのかもしれません。文学部は、その先端に立つことができる学部です。

 前の世紀には、学問は果てしなく専門化されていくように見えました。 19世紀の中頃、つまり明治の初め(私たち弘前学院大学の基ができた頃)を考えてみれば、文学部の「文」とは、場合によっては「武」以外の全てを指した言葉でした。すなわち物理学・数学・医学なども、「文」に分類されることがあったのです。そこにあったのは、江戸時代から続く、総合的な「知」への希求でした。しかし、20世紀に学問が細分化された結果として、次第にそのような思いは忘れ去られました。

 ところが現在、コンピューターの力を借り、膨大な情報を駆使することができるようになった結果として、再び諸学問を統合する流れが始まっています。「外部記憶装置」と「ネクシャリズム(総合科学)」、これは20世紀のSFに描かれた言葉ですが、今世紀に入って既に半ばは実現しています。この世界を生きていく、むしろ積極的に創っていくために、総合的な「知」が必要とされることは明らかです。まさにこの点において、文学部の可能性は輝きます。

 私たちの文学部は、教員免許や学芸員資格など、いわゆる「専門性」もしっかりと追求しています。しかし、それだけでは21世紀の大学教育として不足だとも考えます。
この新しい世界を捉え創っていく力(本当の識字力=リテラシー)を、私たちと一緒に、身にまとってみませんか。

文学部学部長 教授 井上 諭一

文学部学部長
教授 井上 諭一

学部・学科案内
学部・学科案内
生涯学習を支援します。 各制度をご利用ください。