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農福連携を考える!学生の感想

 7月27(土)本学礼拝堂にて「農福連携を考える」をテーマに講演、話題提供、並びにシンポジウムが開催されました。 参加した社会福祉学部1年生の学生から感想が寄せられました。以下に列記いたしますので、ご一読いただければ幸いです。

  

「農福連携を考える」のシンポジウムに参加して 19W033 原田祐貴
 私は、今回、農福連携についてのシンポジウムに参加して農業に福祉を取り入れることの大切さを学んだ。今まで私は、農業と福祉はあまり関係していないのではないかと思っていた。しかし、今回のシンポジストである、宮田喜代志氏、立崎文江氏、小澤栄二氏の講演を聴き、考え方が変化した。私は、農業と福祉は密接な関係にあり、そして農福連携で重要なのは一人一人の障害の特性を理解しその人の良い面を引き出していくことなのだということをこの講演から学んだ。また、現在では農業の担い手不足、障害のある方の社会進出の遅れなどが叫ばれているが、私は、このような問題を解決するために農福連携の取り組みを進めていく必要があるのではないかと思う。この取り組みは社会全体にも良い影響を与えるとともに、共生社会の実現を促進すると私は思っている。3人の講演はそれぞれ違う視点から農福連携についてアプローチしていたがそれぞれから新たな見方や考え方を学ぶことができた。例えば、農福連携と食事、農福連携と障害者の就労などと言った視点である。そして、農福連携の取り組みは、福祉の分野だけに限らず、地域の活性化や産業の活性化などの様々な分野においても重要な取り組みであることを学んだ。 今回は、青森県を中心にして農福連携を考えていたが、私は、今回のシンポジウムを通して農福連携に対する興味関心が高まったため、それぞれの県や地域における似たような取り組みについても追求していこうと思った。  今回、私はこの農福連携のシンポジウムを通じて「福祉」を違う視点で見ることができたと感じている。これから私は、一般的に言われている福祉の知識や概念だけではなく様々な分野の知識を吸収していこうと思う。このことを通じて多角的に福祉を見るという考えを身につけられるようにしていきたいと思っている。

  

農福連携シンポジウムを聞いて  19W034 真壁晃河
今回、私は農福連携シンポジウムに参加して貴重な体験ができた。シンポジウムには、弘前市副市長や、農林水産省の方々、事前学習として十和田に行った時にお世話になった小澤さんなどがいらっしゃった。 農福連携は、農業と福祉の連携で、障害者の農業分野での活躍を通じて、農業の発展と障害者の生活の質の向上を目指している。農福連携の取り組みを行っているところはある。しかしあまり知られていない。認知度を上げる方法として、データなどを提供して農福連携のメリットを客観的に提示したり優良事例を取りまとめ、各地の取組内容を分かりやすく情報発信するなど、様々な情報提供があげられる。一般に、農業のイメージは、重労働で辛そうに感じ、泥臭くて格好悪いなどの悪い印象がある。農業の印象を変えるには、実際に体験する必要がある。宮田さんの話によると、障害を持った方々の中には、野菜や果物の収穫を得意としていて、収穫が可能なものをすばやく選ぶことができるという。体験をすることによって興味を持つことができるほか、新たな才能を開花できる。農業と障害者とのかかわりが必要になってくると思う。農業大学校や農業高校において農福連携を学ぶ取組の推進も必要になる。 農福連携の先駆けとなるシンポジウムに参加できることはとてもすごいことだと思うし、いい経験になったと思う。農業と福祉の利害関係をしっかり理解することで、推進していくことができるので、この発表は農福連携の政策を進めるための大きな一歩になったと思う。

  

農福連携を考える                    19W039 吉田快斗
 私は、農福連携のことに関して、存在を知っているだけで中身に関しては何も知らないような状態で今回のシンポジウムに臨んだ。だが、だからこそ、ここで初めて耳にした農福連携の内容と、各発表は私にとって大変刺激的であった。  まず、農福連携を取り組みとしてスタートするにあたっての農業側、福祉側の意識の差だ。忘れていたが、やはり障害者に対する誤解はその中でも多くを占める問題だろう。障害者は仕事ができない。なによりひとりで仕事をこなせないから使えない、という誤解はいつの世も残るものだ。それに、福祉側が農業に関して無関心であったり、知識を全く持っていなかったりと、農業者と障害者のマッチアップに至るまでに多くのステップがあることを知ることができた。  だが、もちろん知ることができたのはそういった大変な点だけではない。農福連携によるメリットも学ぶことができた。農福連携には、障害者の方々の新たな職業の開拓、そして農業者の方々には確実に人材の確保ができるというメリットがある。いわばウィンウィンの関係というやつだ。障害者と農業者、その双方へのメリットになり得るというのだから、この取り組みを進めない理由はないだろう。  今回学んだ、社会福祉支援としての農福連携。これから福祉を学んでいく身として、このような視点からの支援もあるということを意識し、物事を多角的な視点で見て、様々な支援の手を用いて社会をよりよくできるようなソーシャルワーカーになりたいと、強く思った。
                                        以上

 

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