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2022(令和4)年度 入学式式辞

          2022(令和4)年4月4日(月曜日)午前10時より

                                     学長 藁科 勝之

 例年にない大雪でしたが、山々の残雪も消えつつあるこの早春に、弘前学院大学に、新たに若い皆さんをお迎えできたことを、大変嬉しく思います。

 皆さん、御入学、おめでとうございます。
本年度の入学生は、以下のとおりであります。
・文学部81名、うち、英語・英米文学科35名、日本語・日本文学科46名。
 社会福祉学部・社会福祉学科56名。看護学部・看護学科70名。
・大学院―文学研究科2名
総計、209名の皆さんをお迎えすることができました。

 新型コロナの感染は、もうこれで2年になりますが、この弘前においても、おとろえを見せてはいない状況ですので、前年度と同様、保護者の皆様には、リモートでご覧いただくこととし、このように、皆さんと教職員のみの入学式となりました。
 しかし、このコロナ渦でも、この2年間、感染拡大を回避しながら、対面式形態とともに、オンライン、オンデマンドも併用しながら、着実に進めてまいりました。
 現に、皆さんの先輩在学生は、このコロナ禍にもかかわらず、勉学に着実な成果を挙げております。例えば、資格の取得関係では、ある国家資格の受験結果で、全国平均を上回った合格率を出しています。コロナ禍でもよく頑張ったと言えます。
 皆さんも、保護者・関係者の方々も、ご心配かと存じますが、本学の授業・教育態勢は、今後も変わらず慎重に、かつ着実に進めて参りますので、どうかご安心ください。

 最初に、弘前学院大学のプロフィルを紹介したいと思います。
 弘前学院は、本多庸一(津軽藩藩校の稽古館の取締役)によって明治19年に設立され、キリスト教の精神を基に「畏神愛人」を弘前学院の建学の精神としました。弘前学院は、その母体が創設されて、今年で136年になります。
 弘前学院大学の教育理念と教育方針は、「キリスト教信仰にもとづく教育をめざし、神の前に真実に生き、真理を謙虚に追求し、つつしんで神の御言葉を聞き、すべての人を大切にする畏神愛人の精神をもって、すべての人と社会とに対する責任を、積極的に果たす人間の形成」を目的としています。
 そして、こうした認識に基づいて、「自ら問題を発見し解決する知恵と力をもつ人材を育成する」としています。
 さて、大学は、その大学一つだけで完結するものではなく、地域社会、他の大学や、組織・機関との連携協力による、より一層の充実を指向することが求められております。
 国際化・グローバル化の面では、本学は、アメリカの4大学、韓国の3大学、中国の2施設との姉妹校提携が結ばれております。
 また、地域との交流についてですが、この弘前は、学都すなわち学園都市と呼ばれ、ここには、市内の5大学で結成された「大学コンソーシアム学都ひろさき」と言う連携組織があり、相互に連携していますが、本学は弘前大学と単位互換の協定を結んでおります。
 さらに、この弘前学院をつくった本田庸一が、東京にも作った大学があります。
 それが青山学院大学なのですが、その青山学院大学と本学との連携協定を、3年前の2019(令和元)年に締結したので、今年は4年目になります。これから青山学院との連携事業を計画して参ります。
 ところで、皆さんは今18歳、19歳の方々がほとんどである、と思います。
 すなわち民法で言う「成年」に既になっている人と、「成年」になったばかりの人がいらっしゃいます。
 もうご存知でしょうが、このたびの民法改正によって、「成年」というものが、この4月1日から、今迄の20歳以上から「18歳以上」となったのであります。
 これもご存知でしょうが、18歳から選挙権を得ます。また、契約について、親の同意がなくても、本人の意思1つで契約などができるのです。
 ただし、飲酒や喫煙などは従来どおりで、20歳以上から、となっています。
 こうして、以前にも増して、皆さんには自立の意識が求められております。社会的自立、また経済的自立ということなのであります。
 さて、この「ジリツ」には2つの意味・用法があります。似ていますが異なります。1つは「自ら立つ」の自立、もう1つは「自ら律する」の自律で、これは自己の精神的な内的作用をあらわす言葉です。自立のためには、もう1つの自ら律するの「自律」が必要となります。「自ら律する」自律を前提として、「自ら立つ」の自立をめざして下さい。
 今後、皆さん自身が経験するいろいろな問題に対して、試行錯誤しながらも、いかに自らの頭で考えて解決策を模索できるかが重要なのです。これが大学での「学び」のあり方です。
 私たちは、皆さんの「学び」に期待しております。
 これを、皆さんの歓迎とお祝いのことばといたします。
 御入学おめでとうございます。

 

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