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目的・特徴

文学研究科の目的

(1)地域の言語・文学・文化を発掘・保存し、地域・全国・世界に発信する 

 本研究科が北東北に立地している特性を活かして、地域の言語・文学・文化を理解、研究します。
 北東北には、さまざまな方言がみられ、それぞれの地域で息づいています。また、すぐれた作家や文化人が世に出て、多くの作品が残されています。青森県では太宰治、寺山修司をはじめ、葛西善蔵、秋田雨雀、岩手県では宮沢賢治、石川啄木、秋田県では狩野亨吉、内藤湖南などによります。
 また、民俗文化が豊かにあります。ねぷたや竿灯といった七夕の祭礼行事のほか、イタコの祭文といった口承文芸、神楽や獅子踊りといった民俗芸能などです。菅江真澄、平尾魯仙などがそれらを記録しています。
 このような地域の言語・文学・文化を対象にして、地域性や普遍性を追究します。また、狭い地域だけを対象にした過去の研究方法を反省し、笹森儀助が奄美・沖縄をフィールドにしたように、異なる地域との比較を行いながら総合的に研究します。さらに、世界的な視野に立った明治時代のジャーナリスト、陸羯南の研究を通して、文化政策の立案も試みます。
 加えて、本学の地域総合文化研究所と連携し、他分野の研究者と共同して、学際的研究も行っていきます。
 こうして北東北の言語・文学・文化を理解・研究し、これらを地域に、また全国に、そして世界に発信できる人材を養成します。

(2)日本語・日本文学・日本文化を研究し、広い視野に立つ高度な専門的能力を養う

 日本語・日本文学・日本文化研究がめざすのは、人間の営みを解明することです。
 とくに日本語・日本文学研究では、ことばを通して人間精神の営みを探究します。そのためには、ことばに関する高度な専門的能力を有する必要があります。文学とは優れたことばで表現された知的営為の総体をさすもので、ことばは日本語にしても中国語にしてもそれぞれ長きにわたる変遷の歴史があります。それゆえ、とくに古いことばで書かれた文献や文学作品を読みこなすには、研鑽を積む必要があります。
 また、日本人の精神構造を解明するには、古代から現代までの日本語の正確な用法に通じたうえで、各時代の古文書をはじめ、『万葉集』や『源氏物語』、上田秋成や夏目漱石などの文学作品を熟読する必要があります。
 こうして日本語・日本文学・日本文化を理解・研究し、これらを社会に還元できる人材を養成します。

文学研究科の特徴

【学生の柔軟な受け入れ】

 本文学研究科は、大学学部学生のほか、社会人・主婦などに広く門戸を開きます。入学資格、就学方法などについて弾力的な配慮をしています。(経歴によっては短大卒業者も応募できます。)

【社会人の受け入れ】

 とくにリカレント教育を標榜し、生涯学習の拠点となることも目指しています。そのために講義の夜間開講、図書館の夜間開館を行い、学習のための便宜を図っています。

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