本学院の学習においては、焦点化された問題中心の高度な専門研究が求められているので、すべての授業科目の習得はできません。そこで、福祉援助技術領域と福祉制度運営領域の2研究領域に分割することによって、焦点的に学習することを容易にしています。これは、特別研究や修士論文作成においての特殊的テーマにするものです。
深い人間理解と洞察、実際的問題の首尾よい解決にいたるための援助技術の研鑽に努め、利用者のさまざまな福祉ニーズにこたえていくために、より深化した専門的知識・援助技術の修得を目指します。
現今の福祉制度、福祉施設、福祉機関の仕組みについてのシステム的理解をすすめ、現実的運用、管理運営についてさまざまな問題点の検討を重ね、考察を深めます。また、福祉教育システムの開発研究と、さらに障害者、高齢者などの生涯学習の方策についても検討・考察することを意図しています。
福祉心理、福祉教育、障害者・高齢者の福祉援助、処遇に関する科目の履修が考えられます。ここでは、一般的福祉援助技術の研究と、生涯発達福祉の視座からの、長いスパンをもつそれぞれのライフステージに応じた福祉課題に対応した援助技術の開発・研究が行われます。