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科目一覧・科目概要

人間福祉特論科目  必修2単位を含む22単位以上
科目名 単位 講義等概要
キリスト教社会福祉特論 2単位/1年次  キリスト教社会福祉の総論としてキリスト教社会福祉の歴史、哲学、神学、実践内容を検討しながら、聖書と社会福祉の関係、世界教会史における社会福祉、日本教会史における社会福祉、現代教会の宣教事業としての社会福祉、日本の社会福祉政策とキリスト教、日本のキリスト教社会福祉の実践と課題と展望を具体的に講ずる。
社会福祉原論研究 2単位/1年次  今「社会福祉」に求められているのは全ての人間の基本的人権である生命・愛・自由・信仰心・幸福・平和的生存を完全に保障する社会的努力である。その努力の中心にあるのは「愛の社会」の基盤をなすホスピタリティ精神(hospitalitySpirit)である。これは従来の公的扶助としてのソーシャル・ワークを支えていたサービス心(service mind)を超えるものである。
 それによって
①主体・客体関係から主体・主体関係(人格と人格の響き合う関係)へ
②客観に基づく普遍性から暗黙(implicitness)を含む主観による特殊性(singularity)へ
③発達区分の福祉から全生涯を貫く人生福祉へ
④過去の柵から未来指向の洞察性へ
⑤一方的保護(care)から共生的人間形成へ
⑥個別的対応から「人格共同体」形成へ
⑦部分的・細分化の対応からホーリスティックな展望(holistic view)へ
というパラダイム転換(paradigm shift)がもたらされるのである。新しい「社会福祉」の思想を学び合う。
社会科学研究法特論 2単位/2年次  この授業は、社会福祉学人間福祉を専攻する院生諸子に対して、今日、社会科学の専門領域となっている「人間が自由意志で選択する生き方を科学する」社会福祉学の研究方法について、「人間社会に関する科学」である社会科学の視点から、特論として根本的実践的に考察しようとするものである。具体的には、
①社会科学とは何か
②社会科学の独自性
③社会科学の「科学としての研究方法」
④社会科学としての社会福祉学
⑤社会福祉学とは何か
⑥社会福祉学の研究対象と領域
⑦社会福祉学における研究方法の考え方
⑧社会福祉学の根本的実践的研究方法1-児童養護の科学的視点
⑨社会福祉学の根本的実践的研究方法2-人間社会における人間現象を明確にするための方法論
⑩社会科学である社会福祉学の研究方法の課題
などの問題を設定して考察を試みようとするものである。社会科学としての社会福祉学は、人間社会福祉の「客観的な分析・判断力」に基づく公共・公正的福祉活動の「実践学」である。この解明と共に、合わせて院生諸子の社会福祉学人間福祉に関する研究論文の作成に寄与できるように、授業を進めていきたい。(引用・参考文献は、授業の折に紹介することにしたい。)
福祉実践人間論特論 2単位/1年次  多様な社会福祉実践の方法論のうちから、従来の直接的、間接的方法という分類について検討し、福祉実践人間論の最も効果的な方法を探求する。いくつかの福祉実践の事例をとりあげて授業を進めていきたい。
生涯福祉特論 2単位/1年次  人間は、人生の各時期に、それぞれ固有の状況にあって、それ相応の成熟を遂げながら生活している。そうした個々人の人生(ライフコース)の福祉を実現するため、社会福祉の援助方法の基礎をなすケースワークと心理臨床の方法としてのカウンセリングとを統合化し、これを「苦難と援助と幸福」の人間学、社会福祉における人間形成の援助学として再体系化し、21世紀における「人生福祉」のあり方、そのめざすべき方向性を構想しようとするものである。
 内容は、Ⅰ.人生福祉の発想 Ⅱ.人間形成の基礎条件
     Ⅲ.人間援助の基本体系 Ⅳ.人生福祉の根本目標
     の四つの柱で構成される。
福祉援助技術特論Ⅰ 2単位/1年次  福祉援助を支えている理論のうち、ソーシャル・ケースワーク、ケアワークなどの基礎となるコミュニケーション方策について、現代コミュニケーション学の見地から検討を試みる。さらに、さまざまな危機的状況における、福祉サイドからの危機介入(crisis intervention)の方法についても論考をすすめたい。
福祉援助技術特論Ⅱ 2単位/1年次  目的 人生の実体:自己洞察・作者洞察-共に生き一人死ぬ、これが人生の実体である。そうした人生における「苦難と援助と幸福」の人間学を文献的・実践的に探究する一人間として真に自己自身を生きる究極の人生態度の実現。
   洞察 →個人・人間存在の洞察 (イ) 状況内存在
   方法↑↓→状況の洞察     (ロ) 関係の調整
   行為 →直接的アプローチ    (ハ) 社会資源の活用
       →間接的アプローチ    (ニ) 人格の発達
原理
1.想像的同情 imaginative sympathy
2.技術的鍛錬 technical training
臨床心理学特論 2単位/1年次  ライフサイクルと生涯発達心理学の視座を背景とし、さまざまな福祉問題を臨床心理学的事例として取り上げる。
 とくに障害児・者、高齢者の学習・記憶・思考障害、人格的不適応や文化的社会的不適応の事例を中心に分析・論究し、問題解決のための臨床心理学的方策と、生活、作業、運動、芸術療法を含めた、種々の心理療法的アプローチの方法を講じる。
児童家庭福祉特論 2単位/1年次  この特論では、今、最も児童家庭福祉の現代的問題となっている「育児不安についての子育て支援のあり方と児童家庭福祉の課題」という授業テーマの基に、次の五つの課題を設定して考察を試みる。
1.最近の育児不安をめぐる問題
2.子育て支援における母親の「育児不安」の要因と当面の児童家庭福祉の課題
3.問題のある母親の育児意識と育児不安の問題
4.母親の育児不安に対する子育て支援のあり方
5.育児不安における子育て支援の今後の児童家庭福祉の課題
  ~子育て支援社会の構築のために~
高齢者福祉心理学特論 2単位/1年次  国民人口の急速な高齢化が進む現代において、高齢者研究は社会福祉分野において、差し迫った重要課題となっている。老年期を高齢前期、後期、超高齢期に年齢区分しながら、加齢に伴う心身の変化と老化が及ぼす心理的影響について、個人心理学、生涯発達心理学の観点と人格心理学的観点から理解をすすめる。
 特に、エージングに伴う知能、記憶、思考などの認知における心理的機能の変化、対象者の人格変化と生活環境における対人関係に関する諸問題を取り上げながら、心理的援助の方策についても論究する。
人間福祉教育特論 2単位/2年次  この特論では、人間福祉教育の視点から、児童、特に乳幼児に焦点を当てて、乳幼児期における福祉保育の問題について、次の五つの課題を設定して考察を試みる。
1.乳幼児期における福祉保育の課題
2.戦後における福祉保育の動向と保育所保育
3.乳幼児の福祉を求める権利と「児童の権利条約」
4.乳幼児における福祉の心と福祉の実現
5.保育所保育における福祉の心の育成
障害者福祉特論 2単位/2年次  障害者の生活実態とこれを取り巻く社会情勢(地域移行や就労支援等)の変容は互いに密接な関わりの中にある。
 障害者自立支援法の目的や諸サービスの種類について検討を加えながら、その実際を課題と共に把握し国・地方の役割について理解を深める。中でも、就労支援を始めとする相談支援事業の役割と実際について把握・分析を行いながら障害者福祉の望ましい展開について考察を試みる。
 精神障害者福祉や発達障害(児)者の福祉についても正しい理解に努めながら、多職種連携やネットワーキングの必要性についても学びを深めることとする。
福祉行政特論 2単位/1年次 -公法学から見た問題点-
 福祉行政に関わる公法学上の諸問題を検討する。具体的にはつぎのようである。
 1.憲法と福祉行政 a.福祉国家という言葉 b.近代と現代国家観 c.日本国憲法における社会権 d.個人権の分類 e.憲法25条と関連の判例研究(朝日訴訟、堀木訴訟、牧野訴訟、生活保護費預金事件、国民健康保険料条例事件、高生活保護訴訟)
 2.行政法と福祉行政 a.行政法の構造 b.行政法の基礎知識・基本的諸問題 c.行政法体系の変遷 d.「法律による行政」の原理 e.内部行政法 f.外部行政法
社会福祉法制特論 2単位/2年次  民法中の親族・相続法に関する講義である。親族法では、婚姻と離婚を中心に、内縁をめぐる法的考察も含めて、判例を検討しながら、家族関係を定める法律の理解と問題点の解明に努める。相続法では、相続人と相続分、相続の承認と放棄を中心に検討していくが、特に遺言をめぐるさまざまな問題点について、判例にあたりながら研究を進めていく。
福祉情報科学特論 2単位/2年次  障害者や高齢者等福祉分野における情報科学の次に掲げるテーマについて、現状を把握するとともに課題を追求する。
1.インターネットの理論・サービス・脆弱・セキュリティ
2.ホームページによる情報発信(1)
3.人工知能の歴史と人工知能の研究・応用
4.情報の進展とユビキタス社会の展望について
5.ヒューマンインターフェースについて
6.ユーザビリティとユニバーサルデザインについて
7.障害者のパソコン活用に関わるヒューマンインターフェースの事例発表会
8.アクセシビリティについて
9.Windowsの障害者・高齢者のためのアクセシビリティ
人間福祉演習科目  4単位選択必修
科目名 単位 講義等概要
人間福祉演習Ⅰ 4単位/2年次  これまでに社会福祉に関して学んだことを基礎にして、そこにもられた理念、精神を現実に具体化する実践力の体得を胸に、21世紀における真の「人間の福祉」の実現と合わせて、新しい福祉実践の専門家像を探求する。
 前半は、1.人間および人間の福祉に関して、これまで学んできたことを再検討し、独自の研究課題、修士論文の題目を確定する。2.研究課題に基づいて研究方針、実施計画を作製する。3.参考文献・資料の収集、独自の調査等。4.研究結果のまとめ、レポートの作製、論文の構想を練る。
 後半は、1.中間報告、問題点を検討吟味する。2.随時に個別及び複数面接によるスーパービジョンを行う。3.(2)をそのまま実践力の養成につなげる。4.これまでの研究成果を整理して修士論文を作製する。
人間福祉演習Ⅱ 4単位/2年次  受講者の課題定位と課題中心的な志向性を重視して、この演習を展開していくが、人間福祉心理学サイドからの学習支援も可能である。修士論文は幾つかの曲折を経て作成されることになるが、そうした積み重ねが完成度の高い論文へと導かれることになると思う。文献精査、調査研究、論文作成等について共学の姿勢で臨みたい。
人間福祉演習Ⅲ 4単位/2年次  この演習では、人間福祉教育の現代的問題を踏まえながら受講者が設定する研究課題に応じて、受講者の問題意識を明らかにしながら、人間福祉に関する小研究論文を作成できるように授業の展開を試みる。受講者と共に受講者の、小研究論文の発表の積み重ねが自然に学位論文の完成に進展するように授業を進めたい。
人間福祉演習Ⅳ 4単位/2年次  この演習の目的は受講生が福祉実践を通して学習し、思考し、疑問を抱き、解決に志向し、先行研究を繙き、さらに思考を深め、自分なりに到達したhypothesisを教授と共に吟味(examination)し、かつ自らのevidence by inspectionによって高度な理論を構築していく、という研鑽を積み重ねていくことにある。そしてその先には優秀な論文の完成がある。一般に優秀な論文の条件は独創性(originality)と理論構成の精密さ(precise)にあるが、「人間福祉」の論文はそれらの条件の上に人間味(human touch)という味つけが重視される。受講生のやがて完成される修士論文が「人間福祉」ないしは人類福祉と世界平和に十分に資するものであることを期待し、この演習を展開していきたい。
人間福祉実習科目  4単位選択必修
科目名 単位 講義等概要
福祉援助技術領域実習 4単位/2年次  福祉機関・福祉施設、居宅における福祉支援技術としてのカウンセリング、治療的面接の実際を体験し、ケースワーク、グループワーク、コミュニティ・ワークへと具体的な展開を図る様にする。
 福祉制度運営領域実習 4単位/2年次  この実習では、福祉支援分野に関連した、さまざまな福祉制度に関する学びを深め、かつ、その具体的な展開内容を福祉臨床現場において確認する、といった作業を通して、理論と実践との統合的視点を深める。
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