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2017(平成29)年度学位記授与式 式辞

2018(平成30)年3月17日(土曜日)午前10時より

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 本日(2018年(平成30年)3月17日)、2017(平成29)年度の文学部44回生、社会福祉学部16回生、看護学部10回生ならびに大学院社会福祉学研究科修士課程14回生、大学院文学研究科修士課程12回生の学位記授与式を挙行するにあたり、弘前学院理事長・学院長であります阿保邦弘先生はじめご来賓の方々、卒業生・修了生のご家族の皆様、校友会、父母と教職員の会、理事会、評議員会そして教職員各位のご臨席を賜り誠にありがとうございました。  ここに総勢176名(社会福祉研究科1名、英語・英米文学科31名、日本語・日本文学科28名、社会福祉学科49名、看護学科67名)の皆さまが弘前学院大学から卒業・修了して行きます。誠におめでとうございます。この中には社会福祉学研究科の1名も含まれ、主査、副査からの修士論文の厳しい審査を通り、論文発表を終え修士号を頂きました。この度、大学を卒業する皆さんも、さらに専門知識や技能を磨く必要性に迫られた時には大学院修士課程への門を叩いて下さい。 1886(明治19年)年に本多庸一先生によって設立された本学は本年創立132年を迎えます。また、大学は短期大学を開設した時から数えると68年を経過しております。皆さまにはこのような歴史を積み重ねている弘前学院で学んだことを誇りとし、社会人になってからもそのこころは持ち続けて欲しいと思います。 さて、本学卒業生の就職率はほぼ100%でここ数年推移しております。地元に根付いた大学としてこの地域へ就職する卒業生が少なくありませんし、保護者の皆さまもご安心のことと拝察しております。就職に関してはご来賓の皆さまのお力添えもあり感謝申し上げたいと存じます。今後、皆さまは校友会という同窓会に入会することになります。本学院から中学校、高等学校、大学、大学院を含めこれまでに約3万3千人という多くの先輩が飛び立っております。校友会の活動はさらに盛り上がりましょう。 新約聖書の「フィリピの信徒への手紙」4章11~13節に、次のような言葉があります。「わたしは、自分の置かれた境遇に満足することを習い覚えたのです。貧しく暮らすすべも、豊かに暮らすすべも知っています。満腹していても、空腹であっても、物が有り余っていても不足していても、いかなる場合にも対処する秘訣を授かっています。わたしを強めてくださる方のお蔭で、わたしにはすべてが可能です。」とあります。私たちは全能ではありませんのでこのような状況の全てを受け入れて満足することは難しいことであります。自分の置かれた境遇を満足なものにするために、大学において身に付けた知識や技能そして考える力、判断する力、表現する力を持って対処法を編み出し解決することで可能になるのではないでしょうか。皆さんが選びあるいは選ばれた職場において、その境遇が例えば満足不満足、良し悪しに左右されず与えられた仕事や業務を遂行することが正しく、そのことがフィリピの信徒への手紙にあると私は考えております。 さて、200万部を売り上げた渡部和子氏の「置かれた場所で咲きなさい」というベストセラーがあります。お読みになった方も多いと思います。1936年(昭和11年)2月26日に起きた、ニ・二六事件で大将だった父親を目の前で襲撃されたという凄まじい経験を持った彼女は昨年89歳で亡くなりました。彼女はカソリック系の教育機関であるノートルダム清心学園の学長・理事長の傍ら多くの書籍を残しました。置かれたところで咲くというのは、仕方がなく諦めることではありません。与えられた境遇の中において笑顔で幸せに生き、周囲の人々を幸せにする、それが咲くということであり、その与えられた境遇というのはあなたにとって間違いがなくもっとも身に合った境遇だと思います。どのようなところにいても花を咲かせる心を持ち続けましょうということは、まさしくフィリピの信徒への手紙、に通じるものではないかと思います。 最後に、学位授与式で毎回お願いすることですが、将来、皆さんが素晴らしい伴侶を得て、行く行くは皆さんのお子様たちが弘前学院聖愛中学校・高等学校そして母校となる弘前学院大学を目指していただき、弘前学院の歴史を共に作っていただきたいものです。  皆さまに愛される大学になるように私ども教員・職員は素晴らしい教育環境や研究環境を構築するための努力は惜しみません。以上、皆さんの前途を祝し、私の式辞といたします。皆さまにそして全ての大学関係者に神の思し召しを。
 God Bless You.  

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