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藁科 勝之

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教員氏名  藁科 勝之(ワラシナ カツユキ) 職名 教授(学長)
略歴 【学歴】
 早稲田大学大学院文学研究科(日本文学専攻)修士課程修了
 早稲田大学大学院文学研究科(日本文学専攻)博士後期課程単位取得退学

【職歴】
 武蔵野女子大学短期大学・文教大学女子短期大学非常勤講師
 弘前大学人文学部助教授、人文学部教授、人文学部長
 国立大学法人弘前大学理事・副学長
 放送大学特任教授(放送大学青森学習センター所長)
 弘前学院大学文学部教授・同大学院文学研究科教授
学位  文学修士
担当する科目  キリスト教文化、日本語文法論A・B、日本語史A・B、古典日本語学入門、
 日本語学演習ⅠC・D、ⅡC・D、卒業論文
専門分野  日本語学
主な業績 【著書】
1.『国語語彙史の研究 十九』(共著、和泉書院、2000)
2.『〈道〉の文化史―景観・旅・交流―』(共著、おうふう、1995)
3.『北奥地域史の研究―北からの視点―』(共著、名著出版(長谷川 成一)、1988)
4.『漢字と日本語』(共著、明治書院『漢字講座4』、1987)
5.『雑字類編―影印・研究・索引―』(単著、ひたく書房、1981)
 〔昭和55年度 文化省科学研究費補助金(研究成果刊行費)〕

【論文】
1.『雨月物語』における係結びの特異性―コソ・ゾの破格の再検討―
 (全国大学国語国文学会「文学・語学」208号、2014)
2.『雨月物語』の表現の秘密(「弘前大学国語国文学」33号、2012)
3.『仏蘭西法律書・刑法』における唐話語彙(「国文学研究」123集、1997)
4.『雨月物語』におけるかなの自立と漢字の機能
 (日本文学協会「日本文学」42巻10号、1993)
5.『雨月物語』のマコトの表記と意味―マコトおよびマコト二・マコトシ―
 (「国語学研究と資料」6号、1992)
6.『雨月物語』の標記と言語―アハレとアヤシ―
 (『辻村 敏樹教授古稀記念 日本語史の諸問題』(明治書院)、1992)
7.『雨月物語』のチカヒとチギリ(「文経論叢」27巻3号、1992)
8.まえがき・あとがきにみる辞書の理想と現実―唐話辞書を例にして―
 (「国文学解釈と鑑賞」54巻1号、1989)
9.箕作 麟祥訳『仏蘭西法律書・刑法』の訳語―新しい概念とその翻訳―
  (「弘前大学国語国文学」10号、1988)
10.明治前期刑法用語の成立とその背景―総則部分の語彙を中心として―
  (「文経論叢」22巻3号、1987)
11.弘前市立図書館蔵『方言訛語』の考察ならびに翻刻
  (「弘前大学国語国文学」8号、1986)
12.近世津軽方言資料としての『奥州道中記』―新資料の基礎的考察―
  (「文経論叢」21巻3号、1986)
13.『関夫子経』とその唐音の性格(共著、「文経論叢」20巻3号、1985)
14.『雨月物語』のことばと表記―かなと漢字―
  (日本文学協会「日本文学」33巻5号、1984)
15.唐話辞書とその国語語彙―岡嶋冠山の作品を中心として―
  (「文経論叢」19巻3号、1984)
16.『宇海便覧』における注釈の方法とその日本語―岡嶋冠山の唐話辞書の考察―
  (「武蔵野女子大学紀要17号」(通巻22号)、1982)
17.『増補俚言集覧〈小説版〉の出典考察―国語辞書と唐話辞書との一交渉―
  (「国文学研究」67集、1979)
18.『遊仙窟』の訓読に関する一考察―有注本の評価をめぐって―
  (「早稲田大学文学研究科紀要」別冊3集、1977)
その他
(学会社会活動、講演、受賞等)
 全国大学国語国文学会、日本語学会、弘前大学国語国文学会

研究テーマ

1.日本近代漢語の研究

 幕末期から明治前期にかけて、西欧文化の受容と摂取をとおして新しく作られた概念とその語彙について、特に社会制度語彙を中心に、その成立と展開の諸相を実証的に研究しています。

2.近世読本の国語学的研究

 江戸時代の小説の前期読本、特に『雨月物語』を中心に、その語彙、表記、語法を主として研究しています。漢字の使い分け、また仮名の独自な用法、係り結びの特異な用い方など、読者に送っている作者・語り手の密かなメッセージを探り出そうとしています。

3.近世津軽方言の研究

 近世津軽の国語資料の調査をする過程で、近世津軽方言に関する新資料を発見し、新聞等でも紹介しました。それを契機に近世津軽方言資料の発掘に努めています。


オススメの本

書名  語源をさぐる 著者  新村 出 出版社  講談社文芸文庫

 新村 出は、あの『広辞苑』の編者で有名ですが、実に博学。和漢古典籍はもちろん西欧諸語に通じ、博引旁証。恩師がこの新村先生にご指導を受けたそうで、その知識の深さに脱帽したとのこと。
 取り上げられている語は約50語ですが、それぞれの語の考証の過程で出てくる語も含めれば2~300はあるでしょう。植物の名から、民主、自由、象徴という漢語などの語源に迫って行きます。面白いのは、ゴマカシの語源探索です。
 みなさん、ゴマカサれたと思って、読んでみてください。あっと驚きます。

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